自転車歴10年が教える、街中でも恥ずかしくないヘルメット特集
自転車歴10年が教える、街中でも恥ずかしくないヘルメット特集

多くの人はヘルメットを被ることなく自転車に乗っているのではないでしょうか。街中で見かける自転車に
乗っている人でヘルメットを被っている人はスポーツ系サイクリストか学生くらいでしょうか。シティサイクル
(ママチャリ)に乗っている多くの人でヘルメットの使用率はかなり低いです。みんなヘルメットを被った方が
安全なことを知っていながら使わない。では、なぜヘルメットを被らないのか?
大体として次のような理由が挙げられると思います。
・蒸れる ・見た目がダサい(マッシュルームみたい) ・重たい(首が疲れる)
・みんなが被っていないから ・髪型が崩れる ・被るのが面倒臭い など…
筆者も学生の時の学校指定の白いヘルメットを使っていた時は、上記の理由で被るのが本当に嫌でした。
ただ、自分の地元の友達でも自転車で通学中に車にはねられたが、ヘルメットのおかげで生き延びた人もいました。
万が一頭を損傷していたら「死」の可能性もありました。そんな事故のことを考えるとやはりヘルメットの使用は
必須です。どれだけ自分の自転車の運転技術に自信があっても、事故る時は事故るし、もしかした外部から接触で
事故ることも考えられます。どんな理由があろうとも、後から後悔しないためにヘルメットは被りましょう。
今日では上記のデメリットを解消できるヘルメットも販売されています。今回はそんなヘルメットをご紹介します。
ヘルメットの効果

では、ヘルメットを着用したことでどれほどの効果があるのでしょうか。「ヘルメットを着用した方が安全」と
学生の交通安全教室の時などに言われてきたとは思いますが、もしヘルメットを付けなかった場合どれくらい
危険なのかはっきり分かる人は少ないのではないでしょうか。ここではヘルメットの重要性について解説していこうと
思います。
まず、自転車事故の致命傷の場所を紹介します。

↑自転車事故による致命傷の部位の割合
このグラフの通り頭部が約60%と、致命傷の割合が高くなっています。また、別のデータではヘルメットを
着用していなかった人の致死率は着用していた人に比べて約2.4倍高くなる、というデータも出ています。
これらのデータからヘルメットによる頭部の保護の重要性を理解していただけたのではないでしょうか。
ロードバイクやクロスバイクに乗っている人のヘルメットの着用率が高いのは、その自転車が危険だという
ことを理解しているからです。普通のシティサイクルに比べスピードが出るので転倒した時の衝撃も自然と
大きくなっていきます。ただ、シティサイクルはスピードが出ないから安全、というわけではありません。
坂道ではもちろんスピードは出ますし、歩行時と違い転倒した時にうまく手をついて体を支えられないことが
多いので頭部をしっかり守ることができません。「自分は大丈夫」と思わずヘルメットを被るようにしましょう。
ヘルメットの選び方

ヘルメットを選ぶ上で気をつけたいポイントはいくつかあります。
①機能面(通気性、重量、リフレクター、アジャスター、など…)
②デザイン(被ったときの見た目、カラー、自転車とのバランス、など…)
③使用用途(レース?、ゆるぽた?、通勤・通学? など…)
④値段
⑤使い心地(痛くないか、首が疲れないか、蒸れないか、など…)
上記が主に重要になってくる項目です。高額なヘルメットになればなるほど軽く、蒸れにくく、高機能になるので
ある程度の価格帯に絞ってあとは好みのデザインで選ぶのがいいと思います。ある程度の価格帯は使用用途で変わって
くるのですが、レースなどガチのスポーツとして使う場合は1万円強、ゆるぽた、通勤・通学などの場合は1万以下
といった感じ。一番重要視しなければいけないのは使い心地です使い心地が悪ければ、どれだけ高機能でも好みの
デザインでも意味がありません。ただ、使い心地はネットや店頭で見て一長一短で分かるようなものではありません。
やはりしばらく使ってみないとわかりません。そんな時のために実店舗で試し使いができることがあります。
ヘルメットを買うときはなるべく試し使いができる実店舗に行くことをおすすめします。
主要なヘルメットメーカー

BELL(アメリカ)、Bontrager(アメリカ)、GIRO(アメリカ)、KOOFU(日本)、LAZER(ベルギー)、
MET(イタリア)、OGK KABUTO(日本)、RH+(イタリア)、SELEV(アメリカ)、ABUS(ドイツ)、
個人的に思いつく主要ヘルメットメーカーです。ヘルメットメーカーはかなり多くあるので抜けている
かもしれません。

ざっくり書くと上記の図のようにアジア人は円に近い頭の形をしていて、欧米では楕円よりの形をしています。
つまりヨーロッパ、欧米系のヘルメットメーカーは楕円より、アジア系は円よりに作られていることが多いです。
試着がどうしてもできない場合はアジア系のヘルメットメーカーで選ぶのもいいかもしれません。頭の形は人
それぞれなので自分の頭の形に合わせてメーカーを選んでください。
(GIROはアジア人向けのヘルメットを多数販売)
悩みを解決するヘルメット
業界最軽量! OGK kabuto FLAIR

日本の有名ヘルメットメーカーOGK kabutoの最軽量モデル。その重さ、驚きの170g(上サイズ185g)。
つけているのかも忘れてしまうほどの軽さです。顎紐やアジャスターまで軽量化し、空力に優れ夏でも
蒸れません。前頭部を切り上げたデザインになっているためコンパクトで視界を塞ぐことがありません。
また、このヘルメットは破損交換対象製品なのでもし落車などで壊れても半額で新品と交換することができます。
カラーはレッド、ホワイトグレー、ネイビーグレー、GWG–2、マットホワイト、マットブラックの6色展開。
女性でも男性でもどちらでも使えそうなデザインになっています。
街中でもカジュアルに! ABUS METRONAUT

以前、自転車用鍵の特集で紹介したABUSのヘルメットです。一見ヘルメットとは思えないデザインです。
このヘルメットは乗馬用ヘルメットを基調にデザインされ、見た目とは裏腹に25箇所のベンチレーション(通気口)
があるので軽く通気性に優れています。普段着に合わせて街中をカジュアルにサイクリングできそうな
ヘルメットです。
通勤・通学ならこれ! OGK kabuto CANVAS–URBAN

同じくOGK kabutoのカジュアルなヘルメット。通勤・通学で街中を移動するのにもってこいのバイザースタイルの
ヘルメット。このヘルメットの大きな特徴はカラーが豊富なことです。マットオフホワイト、マットブラック、
マットグレー、マットネイビー、マットオリーブ、マットアッシュブルー、マットワインレッド、
マットフレッシュイエロー、マットフラッシュレッド、マットターコイズの10色展開。どれもマットな仕上がりで
普段着やスーツ、学生服に合わせやすいのではないでしょうか。個人的に一番欲しいヘルメットです。リフレクター
が標準でついていたり、テールランプをつけやすかったりと安全面でも充実しています。カラーが豊富なので
自分の自転車のカラーと合わせてもいいかもしれません。
ゆるぽたからスポーツまで! KOOFU BC–GlosbeⅡ

先ほどご紹介したOGKの立ち上げた、kabutoなどのスポーツ用ヘルメットとはまた違ったカジュアルなデザインを
基調としたヘルメットを販売しているKOOFU。こちらのヘルメットは乗馬用ヘルメットを連想させるような
どこかクラシカルなデザインとモダンなカラーリングか特徴。スポーツから通勤・通学など幅広く使うことが
できます。アジアメーカーなので日本人の頭に合う設計になっているのでおすすめです。
まとめ
どうだったでしょうか。今回はなるべく街中で使えて、日本人の頭に合うような設計のヘルメットを
主にまとめてみました。今回主に紹介したOGKのヘルメットはヨーロッパのプロのレースなどでも
使われるほど技術面に関して確かなものがあります。いいヘルメットはそれなりにいい値段がします。
それはデザイン、機能面を考えれば仕方のないことです。
ヘルメットは安全性を考えると自転車に乗る上で欠かせないものです。自転車を買うときにヘルメットの予算も
あらかじめ含めておかなければなければなりません。現在ヘルメットを探しているのならば、今一度どういった
用途で自転車を使うのかよく考えてそれにあったヘルメットを探してみてください。また何度も言うようですが、
実店舗で試し使いをすることを強くおすすめします。高い買い物なので後から頭にあわないことに気付くと
かなりショックです。筆者の知り合いでもネットで買って失敗している人を何度か見たことがあります。
実店舗に行くと店員さんに人それぞれにあったヘルメットをピックアップしてくれることもあります。
ぜひ一度ヘルメット販売の実店舗へ!
昔に比べカジュアルなデザインのヘルメットが増えているような気がします。一昔前の「マッシュルームみたい」
と笑われていた時代は過ぎ去ったようです。ネットで目星をつけるときはまずデザインで決めるのも
いいかもしれません。
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